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ヴィクトル・クリスティアンソンは、所属していたニュークビンFC(デンマーク3部)との契約を解除して日本にやってきた。元々日本と関わりのなかったスウェーデン人は、なぜJリーグでプレーしたいと思ったのか。日本行きを決断した理由を訊いた。(取材・文:鈴木肇)※6月15日、都内某所にて取材
どうやら日本語もできるらしい。「自分を表現するなら…」
スウェーデンをメインに北欧のサッカーを追いかけている筆者にとって、現地メディアのニュースをチェックするのは日課になっている。今月初旬、興味深い記事を目にした。それは、デンマーク3部リーグに相当するセカンドディビジョンでプレーするスウェーデン人選手が、所属クラブであるニュークビンFCとの契約を解除して日本にやってくるというものだった。どうやら日本語もできるらしい。
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彼の名前はヴィクトル・クリスティアンソン。26歳のMFはニュークビンとの契約を解消してすぐ来日。約1ヶ月滞在し、テゲバジャーロ宮崎、ヴァンラーレ八戸、奈良クラブでトライアルを受ける予定だ。クリスティアンソンが日本行きを選択した背景を知るため、早速本人に連絡を取り、インタビューを実施した。なお、インタビューはクリスティアンソン本人の希望で、ほぼ日本語で行った(取材時、クリスティアンソンはすでに宮崎でのトライアルを終え、同日に八戸に向かうことになっていた)。
まずは、クリスティアンソンの経歴から紹介したい。スウェーデン南部スコーネ地方のヘルヴィーケンで生まれ、地元クラブのネーセトBKでキャリアをスタート。14歳のときに名門マルメFFの下部組織に加入して5年間在籍したあと、IFKヴェルナモ(スウェーデン2部)、BKフラム(デンマーク2部)を経て、2020年8月にニュークビンに移籍する。ニュークビンでは2部と3部を2シーズンずつ経験した。
主戦場はボランチで、センターバックにも対応可能(「ボランチ」という用語はクリスティアンソン本人の口から出てきた)。豊富な運動量とファイティングスピリットを前面に押し出してボールを奪うのが得意で、チームプレーに徹するのが信条だ。お気に入りの選手は、プレースタイルが似ているということでフランス代表エンゴロ・カンテ。日本人選手では、同じ理由で遠藤航、それに三笘薫の名前を挙げてくれた。「選手としての自分を表現するなら『大柄なカンテか遠藤』ですね」と本人は話す。
それでは本題に移ろう。クリスティアンソンが日本への扉を開くことになったきっかけ。それは、ガールフレンドの存在だった。