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Jリーグ 5か月前

「僕の目標はずっと変わらない」谷晃生がFC町田ゼルビアで信じる道。「選手は半年でも大きく変わる」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

ベルギーでの経験が今に活かされる「選手次第だし、環境次第でもある」


「自分としては、そこまで難しいとは感じていないですね。リーグ戦で首位に立っているから代表の試合にも出られる、というわけじゃないと思うし、自分としてはまず1年半ぶりくらいに代表に選出してもらったことが、日本に帰ってきて、首位に立つチームでプレーしている状況を評価してもらえたものだと思っている。そのなかでの途中出場した代表戦もそうだし、ここの前の(ベルギーでの)キャリアを含めて、サッカー選手としていままで味わってきたすべてが自分のいい経験になっていると思う」

 6月シリーズを振り返れば、AFC アジアカップカタール2023でゴールマウスを守った鈴木彩艶が、アメリカ遠征を行ったU-23日本代表に専念して不在だった。今夏のパリ五輪を終えれば鈴木だけでなく、パリ五輪出場権を獲得した先のAFC U-23アジアカップカタール2024で大活躍した小久保玲央ブライアンもA代表をうかがってくるだろう。

 森保ジャパンでは下の若い世代、具体的には鈴木や小久保らのパリ五輪世代に加えて、谷を含めた東京五輪世代からもより多くの選手が突き上げていく図式が必要なのではないか。こう問われた谷は自身の現在地に照らし合わせるかのように、選手個々が信じた道を歩むことが何よりも大切だと力を込めた。

「サッカー選手はやはり1年で…1年とは言わずに1カ月、2カ月、あるいは半年とかでも大きく変わるものだし、移籍でチームが変われば、余計にその環境などでその選手のキャリアというものも変わっていく。それがいい方に転ぶかどうかはその選手たち次第でもあると思うし、環境次第でもあると思うので」

 そしていま、町田への移籍を介して谷は新たに道を切り開いた。ただ、それはちょっと違うと谷は言う。

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