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今年で31周年を迎えたJリーグ。どのクラブにも良い時期と悪い時期があり、その中で、最強と言われるような歴史的な強さを発揮したチームもある。今回は、Jリーグ31年の歴史で、未来に語り継がれるであろう、リーグの歴史に残る圧倒的な強さを誇ったチームを紹介する。
横浜F・マリノス:2003年
【写真:Getty Images】
主な成績:1stステージ優勝、2ndステージ優勝
監督:岡田武史
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2003シーズンの横浜F・マリノスは、Jリーグの歴史でも屈指の勝負強さを誇ったチームだ。ファーストステージとセカンドステージで優勝して、完全優勝を果たしている。
2002シーズンのセカンドステージを6位で終えた横浜FMは、岡田武史監督を招聘して新しいシーズンをスタートさせた。最終ラインには中澤佑二と松田直樹が君臨。両サイドバックはドゥトラとユ・サンチョルという豪華さで、安定感のある戦いを見せた。
中盤では奥大介が攻撃のアクセントをつけて前線につなげると、エースの久保竜彦が日本人トップとなる16ゴールを記録。まだブレイク前だったものの、マルキーニョスも相手の守備をかき回して8ゴールを決めた。
横浜FMの完全優勝に終わったシーズンだが、独走だったわけではない。セカンドステージの最終順位は、上位3チームが勝ち点で並ぶ大混戦で、得失点差での優勝だった。年間最終順位は2位のジュビロ磐田とわずか1差という僅差だ。
この接戦で差を生んだのは、横浜FMの勝負強さだろう。セカンドステージ最終節で優勝の可能性があったのは、横浜FMのほかに磐田、鹿島アントラーズ、ジェフユナイテッド市原の3チームだった。横浜FMは磐田との直接対決で勝つしかない状況。立ち上がりに先制を許した上、15分にGK榎本哲也が退場する絶望的な展開だったが、後半の序盤に追いつくと、終盤には久保のゴールで逆転に成功した。他会場の結果も手伝って、奇跡の逆転優勝を果たしている。
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