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Jリーグ 5日前

「それじゃダメ」鹿島アントラーズの“弱さ”を植田直通が指摘。なぜ勝てなかったのか「それができてこそ強くなる」【コラム】

text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグ第19節、浦和レッズ対鹿島アントラーズが22日に行われ、2-2の引き分けに終わった。鹿島は2位でシーズンを折り返したが、植田直通は満足しない。2点をリードしながら引き分けたこの試合で見せた「弱さ」を認めつつ、チームが再びトップに返り咲くために必要なことを指摘している。(取材・文:元川悦子)

著者プロフィール:元川悦子

1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

鹿島アントラーズが「完璧」だった前半

鹿島アントラーズ
【写真:Getty Images】

 2024シーズンの明治安田J1も折り返しの第19節を迎え、今季初昇格のFC町田ゼルビアが勝ち点39を稼ぎ、首位をキープしている。ランコ・ポポヴィッチ監督率いる新体制でスタートした鹿島アントラーズは2ポイント差の2位。昨季は19節終了時点で同29の6位に沈んでいたことを考えると、ここまでは悪くない位置につけているとも言えるだろう。

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 とはいえ、彼らはもっと勝ち点を伸ばせるタイミングはあった。後半頭の時点で3点をリードしながら最終的に追いつかれた5月12日の東京ヴェルディ戦などはその筆頭。どこか守備の脆さが感じられるケースがある。

 6月22日の浦和レッズ戦もそんな試合だった。前半開始早々の3分にエース・鈴木優磨が先制点をゲット。凄まじい入りを見せると、その後も強度の高いフットボールを展開。指揮官が求める連動したハイプレスを終始、見せ続ける。そして42分には、右サイドに流れた佐野海舟の折り返しを、ペナルティエリア左の安西幸輝の下へこぼれる。安西の折り返しを鈴木優磨が中央で仕留め、2-0で折り返すことに成功したのだ。

「まさに前半を一言で表すなら『完璧』。私は長く日本にいますが、これまで(指揮を執った戦い)のベストと言えるくらいの出来。本当に誇りに思います」とポポヴィッチ監督が絶賛するほどの内容だった。

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