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海外サッカー 5か月前

フランス代表はむしろ優勝の可能性が高まった。2試合1得点も、楽観視できるわけ【ユーロ2024分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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 ユーロ2024グループD第2節、オランダ代表対フランス代表が現地時間21日に行われ、0-0のスコアレスドローに終わった。開幕前から優勝候補として期待されていたフランス代表だが、2試合を消化した時点で得点はわずか1ゴール、それもオウンゴールと未だにスコアラーがいない。この情報だけ聞くと「優勝に向けて暗雲がかかっている」と思われてもおかしくないが、彼らは依然として優勝候補だろう。(文:安洋一郎)


フランス代表とオランダ代表の好カードはスコアレスドローに

フランス代表

【写真:Getty Images】

 開幕前から優勝候補筆頭として期待されているフランス代表は、オランダ代表との注目の一戦を0-0の引き分けで終えた。今大会が開幕してから21試合目にして初のスコアレスドローとなっている。

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 フランス代表はオーストリア代表との初戦を含めた開幕2試合で1ゴールしか奪えていない。それもオウンゴールのみであり、2試合を消化したチームの中では唯一スコアラーがいない。しかもオーストリア代表戦でエースのキリアン・エンバペが鼻骨を骨折してしまい、この試合では無理して起用することがなかった。

 これだけ不安要素が多いと、優勝に向けて疑念を抱くサポーターもいるかもしれないが、ハッキリ言って何も問題ないだろう。筆者はむしろこの2試合で優勝の可能性が高まったと感じている。

 例えば同じく優勝候補と期待されながら2試合で2ゴールと得点力不足に陥っているイングランド代表とはわけが違う。

 なぜ得点力不足でもフランス代表が優勝候補と言い切れるのか。その根拠について説明していこう。

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