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海外サッカー 5か月前

なぜ岡崎慎司は欧州で指導者の道を歩むのか? 「その悔しさは自分しか知らない」。新たな挑戦の最終目標とは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 元サッカー日本代表でベルギーリーグ1部のシント=トロイデンVVに所属する岡崎慎司が17日に東京都内で引退会見を行った。欧州を渡り歩いてきた岡崎に引退を決断させたものは何だったのか。そして、指導者の道を進むと決めた岡崎は、なぜ日本に戻らず、欧州で戦うことを決めたのだろうか。(取材・文:藤江直人)


『これが引退なのか』あきらめの悪い男が感じた潮時

岡崎慎司
【写真:Getty Images】

 スパイクを脱ぎ、現役生活に別れを告げても、岡崎慎司は「挑戦」の二文字に駆り立てられている。

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 選手としての限界を感じ、現役への挑戦に幕をおろすと決めたのは昨年末。それまでもコンディションが整わず、ピッチに立てない日々が続いたなかで、右膝にプレー続行が不可能な大怪我を負ったときだった。

「そのときにサッカー人生で初めて『辞めたい』と思いました。同時に『これが引退なのか』と。自分が燃え尽きてしまったというか、それまでは何ごとに対しても一度もあきらめなかった人間なんですけど」

 都内で17日に行われた引退記者会見。ベルギーのシント=トロイデンVVでプレーした2023/2024シーズンをもって唐突に映る引退を決めた理由を説明した岡崎は、苦笑しながらさらにこんな言葉を紡いだ。

「同時に『このままでは終わりたくない』という気持ちが、自分のなかに芽生えてきたというか。これまでサッカー選手として戦ってきたように、これからのセカンドキャリアでも自分が戦う場所がほしい、という思いが真っ先に浮かんできた。じゃあ新しい挑戦が何なのか、といえば、それは監督でした」

 もっとも、完全燃焼にはほど遠かった。サッカー人生に後悔はなかったのか、と問われた岡崎は「後悔だらけというか、目標として自分が口にしたものをほとんど達成できてないので」と振り返った。

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