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明治安田J1リーグ第13節、横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島が6月19日にニッパツ三ツ沢球技場で行われ、広島は3-2で逆転負けを喫した。主力の不在の広島は、勝利を積み重ねるために改善しなければいけない課題に直面している。(取材・文・元川悦子)
1人が複数ポジションできるという強みを活かしたメンバー選考
横浜F・マリノスのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出に伴って、5月10日開催から6月19日に延期されていたJ1第13節・サンフレッチェ広島戦。鹿島アントラーズ、FC町田ゼルビアの上位陣にリーグ2連敗している横浜にとっては、悪循環に歯止めをかけなければいけない重要な一戦だった。
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一方の広島にしても、今季優勝候補の一角に挙げられている以上、ここで3ポイントを取って上位に肉薄する必要があった。
6月に入って現日本代表の川村拓夢、元代表の野津田岳人の両ボランチが海外移籍のためチームを離れ、今回はキャプテン・佐々木翔も出場停止。苦しい台所事情を踏まえ、ミヒャエル・スキッベ監督は今季やや低調の満田誠をボランチの先発に抜擢。松本泰志と並べ、左ウイングバック(WB)を主戦場としている東俊希を3バックの左に移動させ、左WBに志知孝明を入れるという形で挑むことにした。
「自分たちの特徴は1人がいろんなポジションをこなせるということ、1つのポジションに固定せず、複数できるというのがメリット。拓夢がいなくなった穴は痛いですけど、それを埋めるだけの選手もいますし、いなくなったことでチャンスが巡ってくる選手もいる。そういう選手が拓夢以上のパフォーマンスを出していけばいい」と最後尾に位置する現代表守護神・大迫敬介は発言。チーム一丸となって勝ち点3を取りにいく姿勢を示そうとしていた。
強気のマインドは開始早々から現れた。広島が先手を取ったのは前半2分。始まりは志知の左サイドのスローインだった。それがヤン・マテウスに当たり、満田がフォロー。前にいた大橋祐紀にパスを出し、大橋は浮き球の縦パスを前線へ供給。これに反応した加藤陸次樹がディフェンスラインの背後に飛び出し、そのまま右足を一閃。瞬く間に1点をリードすることに成功したのである。