14位:ウクライナ代表
【写真:Getty Images】
監督:セルゲイ・レブロフ(2年目)
戦力値:76(攻撃力19、守備力20、選手層20、勝負強さ17)
セルゲイ・レブコフ監督はかつてウクライナ代表でアンドリー・シェフチェンコとコンビを築いた名選手だった。そんなレジェンドに率いられる代表チームは、同国史上最強クラスの陣容を揃えている。
特に若手選手の台頭が凄まじく、昨夏に行われたU-21欧州選手権では強豪フランス代表にも勝利してベスト4入り。今夏に行われるパリ・オリンピック出場権を獲得した。その中心メンバーであるヘオルヒー・スダコフ(シャフタール・ドネツク)やミハイロ・ムドリク(チェルシー)は今大会のメンバーにも名を連ね、主力として活躍が期待されている。
彼らを筆頭に攻守どちらも強力な選手が揃っている。攻撃陣に目を向けると、今季ラ・リーガで得点王に輝いたアルテム・ドフビク(ジローナ)は点取り屋として非常に優秀だ。189cmと大柄な同選手は前線でターゲットとなりながら、ボックス内ではフィニッシャーとして機能する。彼と同じジローナでプレーするヴィクトル・ツィガンコフはチャンスメイカーとして優秀で、パスやドリブルで多くの決定機を作り出す。
GKの陣容も豪華で、今季レアル・マドリードでティボー・クルトワの穴を埋めたアンドリー・ルニンとベンフィカで正GKを務めるアナトリー・トルビンが高いレベルでポジション争いを繰り広げている。CBにはボーンマスで主力として活躍し、19歳からウクライナ代表でレギュラーを務めるイリヤ・ザバルニーが君臨。SBにはオレクサンドル・ジンチェンコ(アーセナル)とビタリー・ミコレンコ(エバートン)と豪華な陣容が並ぶ。
メンバーだけ見ると、史上最強クラスと言っていいだろう。出場国の中で市場価値も10番目に高い。しかし、ルーマニア代表との初戦で露呈したように組織としての機能性は十分とは言えない。実力者が多いだけに、グループリーグ突破は最低限の目標となるだろう。