18位:スロベニア代表
【写真:Getty Images】
監督:マティアジュ・ケク(7年目)
戦力値:70(攻撃力18、守備力18、選手層16、勝負強さ18)
スロベニア代表にとって今大会は24年ぶりのユーロ(欧州選手権)出場となる。この快挙に導いたのがマティアジュ・ケク監督だ。同監督にとって今回が2度目のスロベニア代表の指揮となり、2010年に行われた南アフリカW杯出場に続いて同国の歴史を動かした。
スロベニア代表にはチームの顔が2人いる。1人目が史上最多タイとなる5度のサモラ賞に輝いたヤン・オブラク(アトレティコ・マドリード)だ。シュートストップは31歳となった今でも世界トップクラスで、トーナメント大会に欠かせないPKストップも得意している。
「守備」は彼を中心に、ウディネーゼで評価を高めるCBのジャカ・ビヨルの存在も大きく、ビルドアップが得意ではないオブラクとは対照的に鋭いサイドチェンジを蹴り分けることができる。守備能力も高水準で、今大会でブレイクする可能性がある1人だ。
そして攻撃陣に目を向けると、今夏の移籍市場を騒がせたベンヤミン・シェシュコ(ライプツィヒ)の存在感は抜群だ。195cm、85kgという大柄な体格ながら機動力があり、一振りで試合を決めることができる強烈なシュートは魅力的である。デンマーク代表との初戦でもゴールとはならなかったが、ポストを直撃した彼の強烈な右足のシュートからチームは流れを手繰り寄せた。
今大会に向けては、アタランタの元エースで知られる36歳のヨシプ・イリチッチ(マリボル)が3年ぶりにスロベニア代表に招集されるサプライズもあった。15歳差の新旧エースの共演にも注目だ。