19位:チェコ代表
【写真:Getty Images】
監督:イワン・ハシェック(1年目)
戦力値:70(攻撃力16、守備力17、選手層18、勝負強さ19)
かつてJリーグでプレーしたイワン・ハシェックが今年1月に再任したチェコ代表は、今大会が8大会連続のユーロ(欧州選手権)出場となる。チームの平均年齢は25.5歳と最も若く、30歳以上の選手は3人しかいない。代表キャップ数が20試合以下の選手が18人と、かなり経験が浅いチームと言える。
このチームの課題は「攻撃力」で絶対的なエースがいないのは致命的である。本来は前回大会で得点王に輝いたパトリック・シック(レバークーゼン)にこの役割を担って欲しいところだが、近年は内転筋の負傷に悩まされている。3年前の前回大会からは3ゴールしか決めることができておらず、ポルトガル代表との初戦でも1本もシュートを放てずに交代となった。
一方の「守備力」は武器とまではいえないものの安定しており、複数失点することはかなり稀だ。今夏のジローナ移籍が決定しているラディスラフ・クレイチ(スパルタ・プラハ)を中心に、予選の途中から正GKに定着したインドジフ・スタニェク(スラビア・プラハ)、対人守備に強いヴラディミール・ツォウファル(ウェストハム)とメンバーが揃っている。ポルトガル代表との初戦ではアンラッキーな形から失点を喫してしまったが、クロス対応のところでも安定していた。
「勝負強さ」を「19」と比較的高めにしたのは傾向として接戦に強いから。2-1や3-1のスコアで勝つことが多く、ベンチにはパワープレー要員の身長199cmの超大型FWトマーシュ・ホリー(プルゼニ)も控えている。前回大会はベスト8と前評判以上の躍進をみせており、2大会続けてのグループリーグ突破に期待がかかる。