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Jリーグ 5か月前

天野純の身体に変化あり。なぜ横浜F・マリノスMFは「軽量級でも当たりに強い」のか?33歳目前で「まだまだ成長」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

韓国での成長と身体の変化



「今まで自分になかったところだと思いますし、韓国で2年間、ああいった動きをしっかり続けていったので成長を出せた」

 蔚山現代、全北現代モータースでプレーした2シーズンは、天野をタフにしたことだろう。それに加えて、マリノス復帰後の天野は身体との向き合い方も変えている。

「凄い勢いで変わりました。これだけ軽量級でも当たりに強くなるのは、動きがシャープになる以上に嬉しい」

 そう話すのは、元アメリカンフットボール選手で、現在は天野の個人トレーナーを務める河口正史氏だ。同氏はクアトロコアと呼ばれる、仙腸関節を動かすことでパフォーマンスを上げるメソッドを開発した。現在は天野とチームメイトのポープ・ウィリアムや、権田修一、シュミット・ダニエルら多くのサッカー選手がそのメソッドを取り入れている。

「高重心で仙腸関節から動く選手は、動作がワンテンポ少なくなります。中から力が動き始めるので、キックで言えば、1、2で蹴ることができる。でもヒザ人間の場合は、地面の反力を受けないと身体がついて来ないので、1、2、3で蹴ります。つまり、ヒザ人間は1回溜めてからでなければ、動けないんですよ」(※引用元記事はこちら

 天野本人も「めちゃめちゃ(実感が)あります! 当たりにだいぶ強くなった」と効果を感じている。一般的にはフィジカルパフォーマンスは下り坂になる年齢だが、天野にその兆候は見当たらない。

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