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Jリーグ 5か月前

ジュビロ磐田の「これまでに無かった可能性」。ジャーメイン良の復帰で得点の形が生まれる「ケガの前は…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグ第18節、FC東京対ジュビロ磐田が6月16日に味の素スタジアムで行われ、1−1の引き分けに終わった。磐田はジャーメイン良を欠いた5試合で4得点と苦しんでいたが、エースの復帰は磐田にどんな変化をもたらすことになるのだろうか。(取材・文:河治良幸)


ジャーメイン良の復帰戦を白星で飾れず

ジャーメイン良
【写真:Getty Images】

 ジュビロ磐田はFC東京と1−1で引き分けたが、6試合ぶりにFWジャーメイン良が復帰を果たし、特製の黒いヘッドギアをつけて、約40分間プレーした。離脱前まで12試合11得点で、得点ランキングのトップに立っていたエースは5月6日の東京ヴェルディ戦で、まさに11点目のゴールを決めた時に相手DFとの接触で額を骨折。当時の公式リリースでは、手術から1ヶ月でチーム練習に合流と伝えられていたが、ジャーメインはメディカルと相談しながらこのFC東京戦での復帰を目指して来たという。

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 ジャーメインを欠いた5試合で、磐田はリーグ戦で4得点。それまで12試合で18得点をあげていたことを考えても、やはりジャーメインの存在は大きい。そのジャーメインはFC東京戦で、1−0とリードしていた後半15分にMF金子翔太と一緒に投入されたが、結果的に相手のFKから同点ゴールを奪われて引き分けに。

「東京も攻撃力があるチームなので、1点じゃ難しいからどこかで得点を、と思ってたんですけど。逆に失点してしまって役割を果たせなかった」

 試合後にジャーメインはそう振り返ったが、この試合の中でこれまでに無い得点の可能性を感じさせるプレーがいくつもあった。象徴的だったのが後半23分のシーン。左サイドハーフの平川怜が外側から追い越すサイドバックの松原后に展開すると、深い位置までボールを運んだ松原が左足でクロスを上げる。ニアではFWマテウス・ペイショットが相手センターバックの森重真人とマッチアップしていたが、高軌道のボールは彼らの頭上を越えてファーに向かった。

 ゴール前の中央で構えるエンリケ・トレヴィザンの外側からジャーメインが合わせに行ったが、最後はエンリケが何とか体を寄せる形で、ジャーメインはヘッドで完璧に合わせることができずに、ボールは左方向に飛んでいった。

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