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優勝候補はどこだ! ユーロ2024戦力値ランキング1~10位。最も強力な戦力を揃えているのは?【ユーロ2024】

シリーズ:ユーロ2024戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

3位:イングランド代表

イングランド代表

監督:ガレス・サウスゲイト(9年目)
戦力値:92(攻撃力25、守備力23、選手層24、勝負強さ20)

 メンバーの豪華さで言えばイングランド代表がNo.1だろう。15億2000万ユーロ(約2432億円)を叩き出した市場価値も今大会に出場するチームの中ではダントツのトップで、2位のフランス代表とも2億9000万ユーロ(約464億円)もの差がある。

 特に攻撃陣に関しては説明不要だ。今季のブンデスリーガ得点王のハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)にプレミアリーグ年間最優秀選手のフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)、ラ・リーガの年間最優秀選手であるジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)と、各リーグのMVP級の選手たちが揃っている。

 タレントが揃う攻撃陣と比較をすると、守備陣は地味かもしれないが、選ばれた選手たちは全員実力者たちだ。GKのジョーダン・ピックフォード(エバートン)は今季キャリアハイのシーズンを過ごし、世界的な知名度こそ高くないがマーク・グエイ(クリスタル・パレス)とエズリ・コンサ(アストン・ヴィラ)も身体能力と知性に優れたワールドクラス予備軍と言ってよいストッパーである。ここにジョン・ストーンズやカイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)のような経験豊富な選手たちも加わり、メンバーだけ見ると穴がない。

 「選手層」に関してもトップクラスで、ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)やジェームズ・マディソン(トッテナム)、ジャラッド・ブランスウェイト(エバートン)が怪我などの理由以外で選外となった。選ばれなかった選手たちだけでも十分に戦える戦力を保持している。

 しかし、このチームの最大のネックは監督であり、今大会も現メンバーの最適解を見出せずに開幕を迎えた。予選や親善試合は選手の質で勝てるかもしれないが、ユーロのような国際大会は話が別だ。セルビア代表との初戦でも選手の嚙み合わせの悪さが露呈し、互いが互いの持ち味を消す形が連発。経験をベースに、ポジションごとに市場価値の高い選手たちを並べるだけでは限界がある。

 イングランド代表はユーロでの優勝がないことからもわかるように大一番に弱い。特にPK戦での弱さは有名でこれまで数々の大会をPKで勝てずに去った。前回大会もイタリア代表との決勝でPK戦の末に敗れて準優勝。選手が入れ替わってもPKに弱いのは代表チームとしてのメンタリティーに問題があり、負ければ、負けるほど選手たちに悪い形でのプレッシャーとしてのしかかる。悲願の優勝に向けては最低でも120分、理想は90分以内に決着をつけて勝つ必要性があるだろう。

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