4位:ポルトガル代表
監督:ロベルト・マルティネス(2年目)
戦力値:91(攻撃力24、守備力23、選手層24、勝負強さ20)
ポルトガル代表は8年前に行われたユーロ2016(欧州選手権)で初の欧州王者に輝いた。その時の優勝メンバーと比較をしても現代表チームの方がメンバーは強力で、「史上最強」という呼び声もある。実際に市場価値もイングランド代表とフランス代表に次ぐ3番目に高く、10億500万ユーロ(約1680億円)を叩き出している。
まずは「24」とした「攻撃力」に目を向けると、通算6度目のユーロ出場となる絶対的エース、クリスティアーノ・ロナウドを筆頭にブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)、ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)、ラファエル・レオン(ミラン)ら豪華な面々が並ぶ。ロナウドは39歳となった今でも健在で、昨年に行われた予選では9試合で10得点と大爆発している。
主に彼のサブとしての起用が濃厚なゴンサロ・ラモス(パリ・サンジェルマン)も多くの試合で得点を奪っており、ディオゴ・ジョタ(リバプール)やペドロ・ネト(ウォルバーハンプトン)のようなゲームチェンジャーの役割を担える選手も多い。主力の中での離脱者はオタービオ(アル・ナスル)とラファエル・ゲレイロ(バイエルン・ミュンヘン)ぐらいで、「選手層」も間違いなくトップクラスだろう。
守備陣も経験豊富な選手が多い。GKの中では世界最高額の市場価値を誇るディオゴ・コスタ(ポルト)が最後の壁となり、ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)やペペ(ポルト)のような説明不要な実力者、ディオゴ・ダロト(マンチェスター・ユナイテッド)やアントニオ・シウバ(ベンフィカ)、ゴンサロ・イナシオ(スポルティングCP)のような勢いがある急成長中の選手たちもいる。中盤にもジョアン・パリーニャ(フラム)という世界屈指の潰し屋がおり、メンバーだけ見ると、間違いなく優勝候補に入ってくる。
このタレント軍団を率いるロベルト・マルティネスは、前任のベルギー代表では主に3バックを採用していたが、現代表では[4-3-3]をベースに試合によって[3-4-3]と使い分けている。開幕前の親善試合では招集したほとんどの選手を起用するなどチームとしての連帯を高めており、2016年大会以来の優勝に向けて準備を進めている。