「SNS上で書かれることは僕たちにはコントロールできない」
国際Aマッチデー期間でJ1リーグが中断する前のアルビレックス新潟戦で、町田は1-3で敗れていた。青森山田高から転身した黒田監督のもと、町田はリーグ戦の連敗をタブーとして掲げてきた。黒星を喫した翌節は、J2を制した昨シーズンが4勝3分け、初めてJ1を戦う今シーズンはこれで4戦全勝となった。
しかも、2人が日本行きの機上にいる間に天皇杯で筑波大に敗れ、成田空港に降り立った13日の午後も前述したようにSNS上で炎上が続いていた。藤尾は「試合に集中するだけだった」と胸中を明かす。
「SNS上で書かれることは、僕たちにはコントロールできないし、それを気にしてもしょうがない。僕たちは僕たちで何も考えずに、というか、僕たちでコントロールできるのはプレーで示す部分だけなので」
最前線で存在感を発揮していたFWオ・セフンも、招集されていた韓国代表でコンディションを崩し、マリノス戦で欠場を余儀なくされた。離脱者がさらに増え、窮地に陥りかねない状況で藤尾は79分まで、平河は後半アディショナルタイムの96分までプレーして町田を支えた。藤尾の言葉から責任感が伝わってくる。
「セフンがいたら、どうしてもセフンに頼ってしまう部分がある。セフンがいなくても戦える、というところを見せたかったし、悠も何度もチャンスを作っていた。そういう思いが結果につながったと思う」