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最悪の無駄遣い…。レアル・マドリード歴代“不良債権”ワーストイレブン。大外れだったのは…?

シリーズ:不良債権ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

SB:ジュリアン・フォベール(元フランス代表→マルティニーク代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1983年8月1日
在籍期間:2009年冬~09年夏
移籍金:レンタル料150万ユーロ(約2.1億円)
クラブ通算成績:2試合0得点0アシスト

 ジュリアン・フォベールは完全移籍でレアル・マドリードに加わったわけではない。それでも、150万ユーロ(約2.1億円)のレンタル料すら、無駄にしか見えない移籍だった。

 フォベールは2008/09シーズンの途中にレンタルでウェストハムからやってきた。この取引には誰もが驚き、実際、その予想を覆すことはなかった。わざわざレンタルで獲得したにもかかわらず、約半分がベンチ外。メンバー入りした際にベンチに浅く腰掛けてピッチを眺める姿は、寝ているのではないかと“ネタ”にもされた。結局、ピッチに立ったのはわずか2回で、いずれも後半途中からの出場。レアル・マドリード史上トップレベルの「奇妙な移籍」として、今も語り継がれている。

 結局、なぜレアル・マドリードがフォベールを迎えたのかは謎に包まれたままだが、150万ユーロのレンタル料が不要な出費だったことは明らかだ。

SB:ガブリエル・エインセ(元アルゼンチン代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1978年4月19日
在籍期間:2007年夏~09年夏
移籍金:1200万ユーロ(約16.8億円)
クラブ通算成績:60試合3得点3アシスト

 ガブリエル・エインセはレアル・マドリードでかつての輝きを見せられなかった。1200万ユーロ(約16.8億円)で獲得したが、2009年に手放したときは150万ユーロ(約2.1億円)だった。

 マンチェスター・ユナイテッドで活躍していたエインセは、29歳で移籍した。このときレアル・マドリードはロベルト・カルロスが去ったところ。2007年1月にマルセロが加わっていたが、計算できる選手としてエインセが迎えられた形だ。

 ただ、2005年にひざの負傷で長期離脱を経験していたエインセは、以降ケガがちで、レアル・マドリードでもなかなか万全な状態にはならなかった。

 29歳での加入ということである程度の下落は織り込み済みだとしても、前任者がロベルト・カルロスということもあってインパクトに欠けたのは確かだろう。

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