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最悪の無駄遣い…。レアル・マドリード歴代“不良債権”ワーストイレブン。大外れだったのは…?

シリーズ:不良債権ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

CB:ジョナサン・ウッドゲイト(元イングランド代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1980年1月22日
在籍期間:2004年夏~06年夏
移籍金:1830万ユーロ(約25.6億円)
クラブ通算成績:14試合1得点0アシスト

 ジョナサン・ウッドゲイトのレアル・マドリードでの失敗は有名だ。2007年にスペイン『マルカ』のウェブ投票によって「21世紀最悪の補強」に選ばれてしまったほどである。

 ウッドゲイトは2004年夏にニューカッスルからレアル・マドリードへ移籍。当時から負傷を繰り返していたウッドゲイトの獲得に疑問を持つ人は少なくなかったが、この不安が的中した。開幕前の負傷でスペイン1年目は公式戦出場がゼロに終わり、2年目にようやくピッチに立ったが、シーズン後半戦はやはり負傷で離脱。結局、2シーズンでリーグ戦出場はわずか9試合だった。

 ポテンシャルの高さを評価して1830万ユーロ(約25.6億円)で獲得したものの、2年間で公式戦14試合に出て最終的に960万ユーロ(約13.3億円)で放出。「最悪の補強」という印象が残っても仕方がないだろう。

CB:ワルテル・サムエル(元アルゼンチン代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1978年3月23日
在籍期間:2004年夏~05年夏
移籍金:2500万ユーロ(約35億円)
クラブ通算成績:40試合2得点2アシスト

 ワルテル・サムエルは世界的なセンターバックだが、レアル・マドリードで過ごした1シーズンに限って言えば平凡だった。

 サムエルは2000/01シーズンにローマでセリエA優勝を果たすと、04年夏に2500万ユーロ(約35億円)でレアル・マドリードへ移籍。コンスタントにピッチに立ってはいたものの、「ザ・ウォール」と呼ばれた姿とは程遠く、当時のレアル・マドリードが課題としていた守備の改善にはつながらなかった。

 実際、レアル・マドリードは1年でサムエルに見切りをつけた。1600万ユーロ(約22.4億円)での放出で、クラブにとっては大きな痛手となった。インテルへ移籍したサムエルは、イタリアに戻って大活躍。2009/10シーズンの3冠メンバーになるなど、圧倒的な対人能力でチームを支えていた。

 スペインが合わなかっただけなのか。イタリアでの大活躍を考えると、やはり後悔の残る買い物だったと言わざるを得ない。

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