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Jリーグ 2週間前

朴一圭は「最高のGKですね」。サガン鳥栖イタリア人GKダイレクターが「GKは年齢を問わず成長できる」と断言する理由

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

「年齢を問わず成長できる」「イタリアとは少し違うかも」


――現在は、GKダイレクターとして、鳥栖のアカデミーからトップチームまで、GK指導を統括する立場にいますが、日本のサッカーにどのような印象を持っていますか?

「選手のトレーニングに対する取り組みや協力的な姿勢が印象に残りました。また、俊敏で動作スピードが速いですね。ただ、創造性、フィジカル、戦術についてはイタリアに劣りますし、テクニカルファールはせずに真面目なサッカーをするところもイタリアとは少し違うかもしれません」

――GKについてはどうでしょうか? フィールドプレーヤーに比べると、トップレベルで活躍する選手はさほど多くなく、相対的に見るとウィークポイントと見られることもあります。

「ウィークポイントというのはミスが多いという意味でしょうか? 私はGKが日本サッカーのウィークポイントだとは全く思いません。素晴らしいGKもいますし、もちろんそうではないGKもいます」

「ミスという言葉は使いたくありませんが、そういった場面は誰にでも起こり得るものです。GKだけでなくフィールドプレーヤーもミスをしますよね。技術の発達や練習メニューの発展によりフィールドプレーヤーのミスは確かに昔に比べると減っているかもしれません。それと同じようにGKもGKコーチもさらに良くなるはずです」

――日本人GKを指導していて、どのような特徴を持っていると感じましたか?

「反応の速さが印象的ですね。勘に頼る傾向もありますが、良い反応を見せるGKが多いです。日本に来た2017年に比べると、GKの体格も少し大きくなったように思います。今、J1リーグでプレーしているGKを見ても、体格の良いGKが多いですね。ヨーロッパはアジアに比べて体格の良いGKを必要とします。日本も優れたGKを輩出できると思いますが、まだ成長の余地はありますね」

※第2回ではバッレージ・ジルベルト氏が重要視するGKの「テクニック」と「ポジショニング」を深堀しつつ、“ジルさん”が長きに渡って指導してきたイタリアサッカーにも触れる。

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【了】

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