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Jリーグ 2週間前

朴一圭は「最高のGKですね」。サガン鳥栖イタリア人GKダイレクターが「GKは年齢を問わず成長できる」と断言する理由

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

小柄なGK朴一圭が活躍できる理由「良いGKであれば身長の高さは関係ない」


「また、一般的に腕の長いGKは大きなアドバンテージになります。ハイボールでもグラウンダーのシュートでも手を伸ばして止めることができますから。身長を重視するGKコーチもいますが、私は良いGKであれば身長の高さは関係ないと思っています」

――彼には特殊なキャリアがあり、JFLやJ3を経験して、29歳で初めてJ1の舞台に立ちました。

「たしかに横浜F・マリノスに加入するまで、J1での経験はありませんでしたね。でも下部リーグで経験を積み重ねていました。そういった下積みは選手を成熟させるのです。失敗から立ち上がり、苦しむことも時には必要です。J1に来たばかりのGKでも優秀なGKはいます。たとえば、高丘陽平は元々J1での経験がありませんでしたが、鳥栖ではレギュラーとして活躍しましたね」

――ジルさんは権田修一選手も指導していますね。彼らに共通するものはありますか?

「比べるのは好きではありませんが、権田もパギも素晴らしいGKですね。2人に共通するのはもっとうまくなろうという意欲を常に持っていることです。決して現状に満足しない、最高のGKですね」

――鳥栖には4人のGKがいます。

「レギュラーではない3人もうまくなりたいという意欲を持っています。トレーニングではすべての力を出しています。パギとグッピー(岡本昌弘)はベテランで、グッピーは41歳ですが、若い2人(アルナウとイ・ユンソン)を引っ張ってくれているのもありがたいです」

――30代でも素晴らしい活躍を見せているGKがJリーグにはいます。

「ある年齢に達すると、反応が遅くなり、フィジカルが衰えてしまうこともあります。でも、正しいポジショニングを取り、どこにボールが飛んでくるかを正確に判断できるようにもなります。20歳にはない経験を持っていますから、年齢を問わず成長できると私は思います」

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