MF:マテウス・フランサ(U-20ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2004年4月1日
今季リーグ成績:10試合0得点1アシスト
マテウス・フランサは現在のクリスタル・パレスに所属する選手の中で最もポテンシャルを秘めている。
ブラジル人らしいテクニックとスピードを駆使するドリブラーで、昨夏にフラメンゴから2000万ユーロ(約32億円)で引き抜かれた。元エースでクラブのレジェンドでもあるウィルフレッド・ザハから背番号11を引き継いだことも期待の高さを表している。
しかし、今季はプレミアリーグ1年目だったこともあり、あまり起用されることなく、リーグ戦では10試合の出場に留まった。それでも限られた出場機会でインパクトを残しており、マンチェスター・シティ戦では対人守備に定評のあるカイル・ウォーカーを1対1でぶち抜いてチャンスを演出したシーンが話題となった。
2月に就任したオリヴァー・グラスナー監督の下では、途中交代から2試合続けて長めのプレータイムを貰ったが3月上旬に負傷。一足早くシーズンが終わってしまい、あまりアピールする機会はなかった。
彼はグラスナー監督が使う[3-4-2-1]のシステムの中で、エベレチ・エゼと同じく左のシャドーで起用されており、今夏に加入する予定の鎌田ともポジションが被る。エゼが退団しなければ彼がファーストチョイスであることに変わりないだろうが、その次にどちらの選手が重宝されるのかはわからない。
安定感や計算しやすさで言えば日本代表MFの方が上だろうが、フランサは2000万ユーロという大金で獲得した選手な上に無限のポテンシャルを秘めている。8月に28歳となる鎌田と20歳のフランサでは後者の方がクラブとしては価値を上げるためにも起用したい可能性もあり、若き神童との激しいポジション争いが繰り広げられるかもしれない。
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