2位:栃木SC
現在の順位:19位
今季リーグ戦成績:19試合3勝5分12敗
J2リーグ19位に沈む栃木SCが抱える問題は深刻だ。
今季の栃木は、開幕2連敗と出鼻を挫かれるも、第3節、第4節とリーグ戦2試合連続で勝利。第5節ブラウブリッツ秋田戦に敗れたことで破竹の3連勝とはならなかったが、続く第6節大分トリニータ戦(2-1)に勝利して、リーグ戦開幕6試合で3勝3敗というまずまずの船出に成功している。
しかし、その大分戦が最後の白星だった。第7節から現在まで、悪夢のリーグ戦13試合勝ち無しという状況に陥っている。
問題は明確だ。得点が少なく、失点数が多すぎる。
第19節終了時点で栃木の失点数はリーグワーストの37にのぼっており、その象徴的な試合が第8節ジェフユナイテッド千葉戦(0-8)だ。脆弱なゴール前での守備が大量失点を招いてしまった。
攻撃に目を向けてみると、得点数は14(リーグワースト2位の数字)に留まっている。攻撃は停滞しゴールネットを揺らすには至らず。それどころか、ずさんな守備で、易々と自分たちのゴールを”明け渡してしまっている”ように見える。
このような状況を受けて、フロントは監督交代を敢行。田中誠氏を解任し、新たな指揮官に小林伸二氏を選んだ。元日本代表DF田中氏は選手としての実績は申し分ないが、監督としての力量は不十分だったと言わざるを得ないだろう。同氏を選んだフロントの判断には批判が集まって当然だ。
だが、経験豊富な小林新監督の元でも、栃木は悪夢から目覚めていない。同監督が指揮を取り始めた第16節ベガルタ仙台戦から、リーグ戦4試合の結果は0勝2分2敗。「裏天王山」となった第19節ザスパクサツ群馬戦(1-1)でも、相手の退場により数的優位を得るも追加点を奪えず、白星を飾れなかった。問題の根本的な解決のためには、この夏の「テコ入れ」、すなわち新戦力の補強が必要なのではないだろうか。