DF:冨安健洋
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年11月5日(25歳)
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
23/24リーグ戦成績:22試合2ゴール
日本代表通算成績:41試合1ゴール
冨安健洋はコンディションが懸念される何人かのうちのひとりだが、万全な状態ならば確実にスタメン起用されるはずだ。アーセナルでも今シーズンは怪我に苦しめられたが、出場した試合の多くで重要な役割を担っている。
とりわけプレミアリーグ最終節のエバートン戦ではゴールを決めただけでなく、攻守に大きく貢献した。『FotMob』によると、インターセプトとクリアを2本記録した上、チャンスメイクでもチームにポジティブな影響を与えている。アーセナルは惜しくも優勝を逃したが、冨安は緊張感のあるリーグ終盤戦において5試合連続でスタメンに名を連ねた。
冨安の主戦場はCBだが、クラブではサイドバックでの起用が続く。左右どちらでも出色のクオリティを発揮でき、シリア代表戦で見込まれる3バックでも高い対応力を見せてくれるはずだ。
DF:板倉滉
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月27日(27歳)
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
23/24リーグ戦成績:20試合3得点
日本代表通算成績:28試合1得点
6日のミャンマー代表戦では後半の途中からピッチに立ったが、森保一監督からの信頼は厚く、公式戦の多くでフル出場を果たしている。先のAFCアジアカップ・カタール2023では不本意な結果に終わったものの、大会終了後3月21日の北朝鮮代表戦では盤石の強さを見せた。『FotMob』によると、この試合における板倉のデュエル勝率は驚異の100%。地上戦で1回、空中戦で8回勝利している。
ボルシアMGでも主力選手として活躍しており、アジアカップと怪我で離脱していた期間以外、板倉はほとんどの試合でスタメン起用されている。4月13日のドルトムント戦などでは3バックの一角ではなくボランチとしてピッチに立っており、ポリバレントな一面も見せた。空中戦の強さに加えて足元の上手さも兼ね備えており、シリア代表戦でも重要な役割を果たすだろう。
今回のゲームでは3バックの真ん中に入ると見られ、板倉は後方からのビルドアップ、対人能力、味方のカバーリングなど様々な役割を期待されるはずだ。
DF:町田浩樹
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月25日(26歳)
所属クラブ:ユニオン・サンジロワーズ(ベルギー)
23/24リーグ戦成績:31試合1得点
日本代表通算成績:9試合出場0得点
ユニオン・サンジロワーズに所属する町田浩樹は、今季のベルギー1部リーグで高いクオリティを見せた。データサイト『FotMob』によると、「90分あたりのクリア数」と「90分あたりのブロック数」でチーム内3位に入っており、「90分あたりのインターセプト数」では4位を記録している。なお、チームはリーグ戦を2位で終え、国内カップ戦を制覇した。
町田のチームでの主戦場は3バックの左。すなわち、日本代表がミャンマー代表戦と同じく3-4-2-1を採用する場合、同選手はスムーズにポジションに入れることが予想される。グループリーグ2位突破を狙うシリア代表はこの一戦に全力で挑んでくると考えると、町田の高さも大きな武器になるはずだ。
また、昨年10月のチュニジア代表とのゲームには左サイドバックとして後半途中からピッチに立ち、伊東純也のゴールの起点となる縦パスを通している。バックラインからのビルドアップを考える上でも、町田の能力は重要だろう。