同メディアは、「両者を比較するのは決して簡単なことではない」と前置きしつつ、キャリア・成績・個人賞・トロフィー・国際大会での実績の6つから両者の比較を行っていた。まずキャリアについては、現状イングランドのレジェンドに登り詰めたジェラード氏に軍配が上がるのはいうまでもないだろう。

　次に成績については、「ベリンガムが247試合に出場し54ゴール45アシストであるのに対して、ジェラード氏は863試合に出場し212ゴール192アシストを記録している。キャリアの長いジェラード氏が優位に立っているものの、今後ベリンガムは確実にその地位に到達する可能性がある」と、現状はジェラード氏が上回っているものの、将来的にはレアル・マドリードの若き天才が上を行く可能性があることを示唆していた。

　個人賞については、「ジェラード氏はプレミアリーグとヨーロッパの両方で個人賞を獲得した。しかし、スーパースターとして広く認知されていた一方で、当時彼が世界最高の選手であるという主張は一度もなかった。ベリンガムは、現在バロンドール獲得が噂されている」と述べた上で、「ベリンガムはまだ20歳なので、あと10年はマドリーでこのレベルを維持できる可能性はある」と言及している。

　また、トロフィーと国際大会での実績に関しても、現状はジェラード氏が上回っているものの、「国際舞台におけるジェラードほどの影響力には今のところ及ばない。しかし、ベリンガムは最終的にトップに立つ可能性が高い」と、将来の可能性を評価していた。

　最終的に同メディアは、「数年後に再び議論しなければならない問題だ」と前置きした上で、「現状ではジェラードが議論の優位に立っている。彼は正真正銘のスーパースターだ。リーグ優勝のない点がSNSのミームにされているが、もっと良い評価を受けるに値するだろう」と、将来的にはわからないものの現状はジェラード氏の方が上回っていることを伝えていた。果たして、ベリンガムは今夏のEURO2024を制覇して、同氏を追い越すことができるだろうか。