FW：大橋祐紀（おおはし・ゆうき）

生年月日：1996年7月27日（27歳）
所属クラブ：サンフレッチェ広島
2024リーグ戦成績：14試合7得点1アシスト

　大橋祐紀は、中央大学卒業後に湘南ベルマーレに加入したが、負傷が続いたこともあって、なかなか芽が出なかった。それでも、2023シーズンにリーグ戦23試合に出場して13得点を記録してブレイクし、今季からサンフレッチェ広島に加入。浦和レッズとの開幕戦でいきなり2ゴールを記録する衝撃的なスタートを切り、ここまで7得点を挙げている。YBCルヴァンカップでも3得点を記録しており、広島のエースとして活躍中だ。

　左右どちらの足でもゴールを狙える大橋は、ヘディングでも得点を決めており、得点パターンは豊富だ。守備時のハードワークを精力的にこなす点でも、日本代表の戦術に合っていると言える。

　それでも日本代表から声が掛からない理由は、FWの枠の少なさが一因として挙げられるだろう。センターフォワードタイプの選手としては上田綺世が不動で、今回はオランダのNECで結果を残した小川航基が呼ばれている。1つしかないセンターフォワードの枠で試せる選手は限られるため、小川を優先した形だろう。

　ただ、大橋はキャリアで最も勢いがある時期で、いまが一番のチャンスと言えるかもしれない。もうすぐ28歳という年齢も考慮すると、このタイミングを逃すと、このまま日本代表から声が掛からない可能性もあるため、本人もそろそろ呼ばれたいという気持ちがあるのではないだろうか。