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マンチェスター・ユナイテッドの今季は“最悪”だったのか。不安は開幕前から…。それでも残した希望【シーズン総括コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

ストレスの溜まる試合は多かったが…



 外部からわかる範囲で総括すると、リーグ戦は14敗して8位という悲惨な結果になったが、FAカップで優勝できて若手も育った。一皮剥けてワールドクラスに育った中堅もいる。こう振り返ると良いシーズンではなかったものの、最悪のシーズンでもなかったというのが実際のところだろう。

 現在、大きな焦点となっている監督の処遇に関しては、外部からは見えにくい選手との信頼関係や、怪我人続出の責任の所在などが関係してくる。そのあたりの責任の所在は今後のクラブ人事から間接的に見えて来るはずだ。

 最後に、一人のユナイテッドファンとしての感情の話で締めくくると、今季は本当にストレスの貯まる試合が多かった。タイトルを獲ったとしても、負け数が多すぎたため感情面で計算をするなら、大きくマイナスのシーズンだった。

 ただし終わってしまえば、未来のある若手選手が台頭し、CEOやテクニカルダイレクターが代わるなどフロント陣も大きく変わっていく現状が残った。あとはスポーツ・ダイレクターさえ上手く収まればいうことなしだ。

 まだまだ未完成なチームであり、クラブであることは間違いない。ただ来季に目を向けると未来はどうやら明るそうだ。来季も色んな意味で魅力的なマンチェスター・ユナイテッドで一喜一憂出来そうだ。

 シーズンが終わったところだが、来季の開幕が楽しみでならない。

(文:内藤秀明)

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【了】

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