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マンチェスター・ユナイテッドの今季は“最悪”だったのか。不安は開幕前から…。それでも残した希望【シーズン総括コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

若手選手も躍動



 他にも今季から主将を務めることになったブルーノ・フェルナンデスも、最高のパフォーマンスを披露した。リーグ戦には35試合に出場して10ゴール8アシストを記録。データサイト『Sofa Score』の年間平均採点は7.75点という高い数字を記録しており、これはプレミアリーグ全体で5位という数字である。毎試合、得点直結のプレーを見せ続け、守備でもハードワークを怠らなかった。

 何より21歳のデンマーク代表FWラスムス・ホイルンド、19歳のアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョ、19歳のイングランド代表MFコビー・メイヌーら、若手選手たちが躍動して、重要な試合でスタメン出場しただけでなく、重要なゴールをいくつも記録した。実際FAカップの決勝はガルナチョとメイヌーの得点で勝利を収めた。

 特にガルナチョに関しては、プレミアリーグ13節で記録したオーバーヘッドシュートが、プレミアリーグの年間最優秀ゴールを受賞するなど、世界中のサッカーファンの記憶に残るようなプレーも披露することに成功した。

 カゼミロやマーカス・ラッシュフォードなど、苦しむ主力選手も一定いたが、若手の能力の上積みがあったことは、間違いなくポジティブだ。

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