7位:ランダル・コロ・ムアニ(フランス代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年12月5日
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
移籍金:9500万ユーロ(約133億円)
今季リーグ戦成績:26試合6ゴール5アシスト
ランダル・コロ・ムアニは昨季所属したフランクフルトで、公式戦46試合23得点17アシストと多くの得点に絡んでいた。この活躍を受けて昨夏にパリ・サンジェルマンがネイマールとキリアン・エンバペに次ぐクラブ史上3番目に高額な9500万ユーロ(約133億円)の移籍金を投じて獲得に成功している。
結論から言うと、これだけの移籍金で迎えられたにも関わらず、このフランス代表FWはパリ・サンジェルマンで戦力となりきれていない。序盤戦こそ我慢強く起用されていたが、後半戦は完全なターンオーバー要員となり、リーグ・アンで先発起用されたのはたったの13試合。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントでは一度も先発の機会がなく、ビハインドの展開だったドルトムントとの準決勝2ndレグでは途中投入すらされなかった。
ストライカーのポジションに限らず、ワイドでも起用できるのが強みだが、ウスマン・デンベレやブラッドリー・バルコラと比較をすると個人の破壊力で劣る。リード時の守備固め要員としてもベンフィカでロジャー・シュミットに鍛えられたゴンサロ・ラモスの方が計算できるため、主力選手を休ませたい時のターンオーバー以外での起用法が見つからない。その結果、シーズン最終盤は出場機会を大きく減らし、最後にゴールを決めたのは2月にまで遡る。
ただ、今夏に6シーズン連続でリーグ・アン得点王に輝いたキリアン・エンバペが退団することを踏まえると、まだフランス王者でポジションを掴むチャンスはあるだろう。恐らく彼に代わるスター選手を補強することになるだろうが、その中でアピールに成功すれば、厳しかった1年目とは異なる立ち位置を掴めるかもしれない。