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明治安田Jリーグは早くも中盤戦に差し掛かっている。多くの試合が消化されたが、各クラブの選手たちの中にはいまだ出場機会を得られていない選手も存在する。そこで今回は、残念ながら今季のJリーグではここまで出番が無いが、今後の活躍に期待したい逸材を紹介する。(スタッツは6月2日時点の『transfermarkt』とJリーグ公式記録を参照)
MF:須藤直輝(すとう・なおき)
生年月日:2002年10月1日(21歳)
所属クラブ:鹿島アントラーズ
今季リーグ戦成績:出場なし
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柔らかなボールタッチと独特なドリブル。高校サッカー界を賑わせたテクニシャンは出場機会に苦しんでいる。
昌平高校に進学した須藤直輝は、高校1年時から背番号10を身につけた将来有望なタレントだ。2年時にはチームのキャプテンに就任し、第98回全国高校サッカー選手権ではチームを初めてのベスト8まで導いている。
高校卒業後の鹿島アントラーズ加入が内定し、満を辞して臨んだ3年時の第99回全国高校サッカー選手権でもキャプテンマークを巻いてチームを牽引。トップ下と左サイドを主戦場に、「ドラゴンステップオーバー」に代表される華麗なドリブルテクニックを披露した。残念ながらチームは2大会連続の準々決勝敗退となってしまったが、輝きを放った背番号10は大会優秀選手に選ばれている。
しかしながら、鹿島でプロサッカー選手となってからは険しい道が続いている。2021シーズンはカップ戦に2試合出場したのみで、リーグ戦は出番なし。翌2022シーズン、須藤はツエーゲン金沢へのレンタル移籍を決断したが、金沢でも定位置を確保するには至らず。出場したリーグ戦15試合のうち、同選手が先発したのはわずか1試合だった。
鹿島に復帰した昨季、そしてプロ4年目となる今季も苦しい立場に置かれている。リーグ戦ではベンチ外が続き、YBCルヴァンカップの試合にはベンチ入りすることもあったがピッチに立つ試合はゼロ。J1デビューはお預けの状態だ。
その能力をさらに引き出すためには、少しでも多くの試合でピッチに立たなければならない。心機一転、プレー拠点を変えるというのも有効な選択肢の一つではないだろうか。