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Jリーグ 6か月前

浦和レッズは何が変わったのか? 中島翔哉を称えるソルバッケン「流れを読みながら…」両ウイングが持つ機能性とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「翔哉の動きも良かった」ソルバッケンから見た背番号10

浦和レッズMFオラ・ソルバッケン
【写真:Getty Images】



 その中61分、チームにリズムをもたらした中島が大仕事をやってのける。押せ押せムードの中で、ソルバッケンが右サイドでボールを受けると中央へカットインした瞬間に相手2枚を引き付ける。そしてペナルティーエリア手前中央に顔を出したラストパスを受けた中島が、右足での見事なコントロールショットを決めて1-1の同点に持ち込んだ。

 今季初得点を挙げた中島は「良いパスを出してくれたので、シュートはコースが甘かったかなと思ったんですけど、入って良かった」と笑顔でコメント。一方、チーム加入後初アシストとなったソルバッケンは「もちろん嬉しいが、自分の本来の姿であれば、おそらくハットトリックが出来ていたと思う」と自身のプレーを振り返る。

 また、「翔哉の動きも良かった。ゲームの流れを読みながら彼はプレーをしている。ワイドにいてボールが自分の足元に入った時に神戸が大げさに自分のサイドに寄ってきていたので、そして翔哉も良い動きをしました。もちろんシュートも素晴らしかった」とチームメイトを称えた。

 セリエAのローマから6月末までの期限付き移籍中のソルバッケンだが、負傷離脱を余儀なくされ前節のFC町田ゼルビア戦が初先発。この試合では78分までプレーした。ドリブル突破からの得点は相手を叩く上で強力な武器となる。

「この前の試合よりも向上している。良い方向に向かっているが、もちろん僕のレベルにたどり着くには、まだ時間も日にちも、プレー時間ももう少し必要で、良いステップをし、今日、また前進したと思っている」と言うように、徐々にではあるがコンディションを上げながら存在感を示している。この左右逆足ウイングの組み合わせ然り、チームの強みを生かすことが上位追撃を図る上で欠かせないはずだ。

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