潮目が変わったタイミング。ヴィッセル神戸は「バテていた」
ペア・マティアス・ヘグモ監督は「神戸のようなチームと対戦すると、もちろんプレスはかけてくるが、同時に使えるスペースも空いてくる。ハーフタイムでは選手たちに映像も見せながら相手のプレスを1枚剝がせれば大きなチャンスがある」と指示を出した。さらに、左ウイングのFWオラ・ソルバッケンを右ウイングに回し、MF中島翔哉を左ウイングに、アンカーにはMFサミュエル・グスタフソンを配置。ここで潮目が変わった。
前半から飛ばした神戸の運動量が目減りしプレスの強度が保てなくなると、神戸陣内にスペースができる。そこに立ち位置を取りボールを追い越す動きが増えていった。
左サイドバックで攻撃陣を支えたDF渡邊凌磨は、中島が投入されたことで「時間ができるので全体的にポジションを取れたり、相手のアクションを見て、リアクションでポジションを取れる。僕であれば上がっていくタイミングや中を取るタイミング、逆サイドの(伊藤)敦樹がポジションを取るタイミングや時間ができることが一番大きい」と語る。
そして後半のディフェンスについては「(神戸が)前半のプレッシャーを90分続けるのは無理で、後半の頭からバテていたし、あの時点で僕らがリスク管理をすることは難しいことではなかった」と言及した。