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今季素晴らしい活躍を披露していたトニ・クロースの引退発表は世界を驚かせた。過去にもサッカー界では全盛期とは言わないまでも、第一線でプレーできる能力がありながらユニフォームを脱ぐ選択をした選手たちがいる。今回はビッグクラブで主力ながら引退した選手を紹介する。
MF:ジネディーヌ・ジダン(元フランス代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1972年6月23日
引退年:2006年夏(34歳)
引退時の所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
現役最終年リーグ戦成績:29試合9得点11アシスト
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ジネディーヌ・ジダンもトッププレーヤーのままスパイクを脱いだ選手の一人だ。天才MFと称された男は、2006年夏のドイツワールドカップを自らの“ラストダンス”に選んだ。
ユベントス時代にバロンドールを受賞するなど世界的な名手として知られていたジダンは、2001年夏に当時の史上最高額となる9000万ユーロ(約126億円)もの移籍金でレアル・マドリードへと移籍。この移籍金が安く思えるほどのパフォーマンスで「白い巨人」を常勝軍団へと導き、世界最高の司令塔として数多くのトロフィーをもたらした。
レアル・マドリード最終年に9得点11アシストと20ゴールに絡む活躍を披露してサンティアゴ・ベルナベウを去ると、先述した通りドイツワールドカップをプロサッカー選手として最後の場に選んだ。決勝トーナメントから徐々に調子を上げたジダンは全盛期のような華麗なプレーと、チームを勝利に導くゴールやアシストなどの決定的な仕事をこなす。
そして迎えたイタリア代表との決勝では、ジダンが7分にPKを沈めて先制に成功した。このまま彼の大会で幕を閉じると思われたが、延長110分にマルコ・マテラッツィへの頭突きで一発退場に。そしてフランス代表はPK戦の末に敗れ、天才MFのプロサッカー選手人生はまさかの形で幕を閉じた。ただ、この活躍を受けて大会MVPが授与されている。今後、引退する選手がW杯でMVPを獲得することはないかもしれない。
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