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誰が出る? ドルトムント、CL決勝予想スタメン全選手紹介&フォーメーション。クラブ史上初の栄冠へ【欧州CL決勝】

シリーズ:予想スタメン&フォーメーション text by 編集部 photo by Getty Images

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ドルトムントFWジェイドン・サンチョ
【写真:Getty Images】


右WG:ジェイドン・サンチョ(背番号10)
生年月日:2000年3月25日
23/24欧州CL成績:6試合1得点0アシスト

 2年半ぶりにこの男が帰って来た。今季のジェイドン・サンチョはマンチェスター・ユナイテッドで構想外となったことで約半年間出番を得ていなかったが、今冬に復帰したドルトムントで印象的なパフォーマンスを続けている。

 2017年夏に17歳の若さでドルトムントに加入したサンチョは10代の頃からレギュラーとしてプレーし、2桁得点2桁アシストを二度も記録するなど攻撃の軸として活躍。そして2021年に8500万ユーロ(約112億円)の移籍金を置き土産にプレミアリーグへと渡っていた。

 マンチェスター・ユナイテッドではなかなか本領を発揮できなかったが、ドルトムントではキレキレのドリブルを披露。右WGとして出場したパリ・サンジェルマンとの準決勝1stレグでは、2008年にリオネル・メッシが記録して以来の1試合で12回のドリブルを成功させた。得点やアシストこそ過去の所属時と比較をすると伸びていないが、好調であることは間違いなく、レアル・マドリードとの決勝で輝く未来もあるだろう。

ドルトムントFWニクラス・フュルクルク
【写真:Getty Images】

CF:ニクラス・フュルクルク(背番号14)
生年月日:1993年2月9日
23/24欧州CL成績:12試合3得点2アシスト

 2022年夏にアーリング・ハーランドが退団して以降、ドルトムントに“絶対的”と呼べるエースはいなかった。その穴を昨夏にブレーメンから加入したニクラス・フュルクルが埋めてみせた。

 昨季ブンデスリーガで得点王に輝いたドイツ代表FWは、189cmという強靭な身体を活かしたポストプレーを得意としており、周りの選手を活かすプレーに長けている。こうした利他的な一面もありながら、裏抜けからのフィニシュやクロスに対してのフィニッシュワークの多さなど、ゴールゲッターとしても優秀で、今季は全公式戦で16得点10アシストという好成績を残している。

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではここまでチーム1位の3得点を決めている。それも重要な試合の重要な局面でのゴールが多く、アトレティコ・マドリードとの準々決勝では同点ゴール、ドルトムントの準決勝では決勝ゴールを決めている。数字以外でも貢献度が大きく、困ったらロングボールを当てる存在がいるのはチームにとっても大きい。30代にして初めてCLの舞台を経験した“遅咲きの男”に注目だ。

ドルトムントFWカリム・アデイェミ
【写真:Getty Images】

左WG:カリム・アデイェミ(背番号27)
生年月日:2002年1月18日
23/24欧州CL成績:11試合2得点1アシスト

 カリム・アデイェミと言えば圧倒的な速さだ。昨季ブンデスリーガで1位に輝いたスピードは健在で、今季はリーグ1位の座こそ他の選手に譲ったが、チーム内ではもちろんトップである。

 特にカウンターの局面では脅威となり、トップスピードに乗った彼のドリブルを止めるのは誰であっても難しい。単騎でカウンターを完結することができる稀有な選手だ。ただ、決定力には課題を残しており、公式戦33試合5得点はアタッカーとしては物足りないだろう。

 それでもスタメン起用されているのは守備での貢献度の高さだ。キックオフ直後から全力で攻守に走り続けることができ、守備時は迷わず最終ライン近辺まで戻って相手アタッカーをシャットアウトする。パリ・サンジェルマンとの準決勝でウスマン・デンベレとアクラフ・ハキミの強力コンビの存在感が希薄だったのは、アデイェミがトップスピードで封じたからであり、レアル・マドリードとの決勝でも快足アタッカーを前にハードワークで存在感を発揮することだろう。

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