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【写真:Getty Images】
DMF:エムレ・ジャン(背番号23)
生年月日:1996年1月12日
23/24欧州CL成績:10試合0得点0アシスト
今季からピッチ内外でのリーダーシップが評価され、新キャプテンに就任したエムレ・ジャンは中盤の底でスピード溢れるアタッカー陣を下支えしている。
2020年冬にユベントスから加入したドイツ代表MFはすぐに主力に定着した。細かい怪我が多いため、シーズンを通しての計算は難しいが、持ち前の闘争心を活かしたハードなタックルで守備に奮闘。保持の局面でも最終ラインと前線の繋ぎ役としてパスを散らしており、パンチ力のあるミドルシュートで相手ゴールを脅かすこともある。
ジャン自身としてはリバプール時代の2017/18シーズン以来のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝となる。その時に敗れたのが今大会で対戦するレアル・マドリードだ。翌シーズンにリバプールはCLを制したが、その時にジャンはユベントスへと移籍しておりビッグイヤーを掲げた経験はない。因縁の相手に自身6年ぶりのリベンジを狙う。
【写真:Getty Images】
DMF:マルセル・ザビッツァー(背番号20)
生年月日:1994年3月17日
23/24欧州CL成績:11試合1得点5アシスト
マルセル・ザビッツァーはイアン・マートセンやニクラス・フュルクルと並ぶ今季のベスト補強の1人だ。
ライプツィヒ時代に鍛えられた底知らずの運動量を武器に中盤を駆け回るオーストリア代表は、もともとはウインガーの選手だったこともあり、守備的なタスクが多いエムレ・ジャンとは対象的に積極的にゴール前へと攻撃参加する。ザルツブルク時代には1シーズンで19ゴールを決めたことがあるなど、得点力にも非凡なものがある。
彼が最も輝いたのがアトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2nd legだ。71分までに左サイドからの攻撃参加で2アシストを記録すると、74分にはこぼれ球を拾ってから迷わず左足を振り抜き、殊勲の決勝ゴールを叩き込んだ。彼の活躍なくしては、決勝進出はなかっただろう。
AMF:ユリアン・ブラント(背番号19)
生年月日:1996年5月2日
23/24欧州CL成績:11試合2得点3アシスト
ユリアン・ブラントはドルトムント加入後に評価を下げたが、現在はチャンスメーカーとして見事に復活。キャリア最高の姿をみせていると言っても過言ではないだろう。
トップ下を主戦場にプレーしているブラントは、ワイドでのプレー経験も豊富なことから両サイドに流れてのサポートも的確かつスムーズに行う。多くの局面で数的優位な形を作り出し、巧みなボールタッチと質の高いキックで決定機を作り出している。その結果、今季のブンデスリーガではレバークーゼン時代以来の2桁アシストを記録した。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも重要な場面で彼のチャンスクリエイト能力が発揮されており、決勝トーナメントでは6試合のうち4試合で得点に絡んでいる。パリ・サンジェルマンとの準決勝2ndレグでは、セットプレーからマッツ・フンメルスの得点をアシスト。プレースキッカーとしても優秀で、拮抗した試合展開が予想されるレアル・マドリードとの一戦でも重要な役割を担うかもしれない。