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【写真:Getty Images】
CB:マッツ・フンメルス(背番号15)
生年月日:1988年12月16日
23/24欧州CL成績:12試合1得点1アシスト
マッツ・フンメルスは今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で、チーム内で唯一となる全試合フル出場を達成している。ドルトムントが前回決勝へと進出した2012/13シーズンのファイナルでも出場しており、11年ぶりの雪辱に燃えていることだろう。
現在35歳のフンメルスは全盛期と比較をするとスピードは大きく落ちたが、経験に基づく守備で最終ラインを牽引している。パリ・サンジェルマンとの準決勝では、世界トップクラスのスピードを誇るキリアン・エンバペとのマッチアップがあったため、下馬評ではこの大ベテランが不利と思われていたが、結果は2試合連続での完封勝利。ホームとアウェイのどちらでもマン・オブ・ザ・マッチを受賞し、2ndレグでみせたシュートを打たれる直前でのギリギリのブロックは、まさに熟練の技と言えるスーパープレーだった。
セットプレーでも抜群の存在感を発揮し、パリ・サンジェルマンとの準決勝でもゴールを記録。空中戦に強いのはもちろんだが、クロスの落下点に入るのが上手い。CL決勝のような緊張感のある試合では、セットプレーで拮抗した展開が動くこともあり、彼のゴール前でのポジショニングにも要注目だ。
【写真:Getty Images】
CB:ニコ・シュロッターベック(背番号4)
23/24欧州CL成績:1999年12月1日
今季CL成績:11試合0得点2アシスト
一昨夏にフライブルクから加入したニコ・シュロッターベックはドルトムントの最終ラインで欠かせない存在になりつつある。
移籍2シーズン目となる今季はチーム最多となる公式戦47試合に出場。昨季はやや不安定な一面も覗かせたが、今季は一貫して安定しており、スピードを活かした守備範囲の広さでピンチの芽を摘んでいる。左足から放たれる縦パスやフィードの質も高く、パリ・サンジェルマンとの準決勝ではニクラス・フュルクルクに見事なタッチダウンパスを通して決勝点を演出した。
コンビを組むマッツ・フンメルスとの相性も良く、最終ラインの駆け引きの部分や前に出て潰す守備をチームとして共有できており、息の合った彼らのコンビはそう簡単に破られないだろう。今シーズンの活躍を受けて、6月に開催されるユーロ2024のドイツ代表メンバーにも選出された。昨年9月にハンジ・フリックが退任して以降は代表メンバーから外れていたため、ユリアン・ナーゲルスマン体制では初招集となる。