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【写真:Getty Images】
CF:ロドリゴ・ゴエス(背番号11)
生年月日:2001年1月9日
23/24欧州CL成績:12試合5得点3アシスト
母国の名門サントスでプロデビューし、“NEWネイマール”とも称された逸材は、弱冠18歳でレアル・マドリードの一員になった。当初はカスティージャ(Bチーム)登録だったが、1年目からトップチームの多くの試合に絡み、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではいきなりハットトリックという離れ業も披露。2年目からは完全にトップへ定着し、その後も成長を止めなかった男は、今ではチームに欠かせない存在となっている。まだ23歳という若さだが、すでにマドリーでは通算200試合以上に出場している。
本来は左サイドでこそ輝きを放つアタッカーだが、同じポジションにヴィニシウス・ジュニオールという絶対的なライバルがいるマドリーにおいてそのポジションの1番手を担うのは至難の業。実際今季も、流れの中では左サイドでプレーするタイミングがあるとはいえ、スタートポジションはCFか右サイドが基本だった。それでも腐ることなく、与えられた場所できっちりと仕事を果たすのが11番であり、今季はマドリー加入後最多のリーグ戦10得点をマーク。CLでも5得点と十分な結果を残した。前線の全てをカバーできる万能性は、チームの大きな助けになっている。
先日『GQ』のインタビューに応じた際には「マドリーは決勝で負けることがないと言われているけど、またそうなることを願っているよ。僕はいつもマドリーが決勝で勝つのを見てきたし、この調子が続くことを願っている」とコメントしている。初めてのCL決勝となった2021/22シーズンのリバプール戦はわずか1分の出場に留まったが、今回は先発が濃厚。自らの手でビッグイヤーを手繰り寄せる絶好のチャンスだ。
【写真:Getty Images】
CF:ヴィニシウス・ジュニオール(背番号7)
生年月日:2000年7月12日
23/24欧州CL成績:9試合5得点5アシスト
ロドリゴ・ゴエス同様、若くしてレアル・マドリードにその才能を見出された逸材だ。加入当初は独善的なプレーやあまりの決定力の低さから批判の的となることも多く、チームメートのカリム・ベンゼマがパスを出すことすら拒んでいたほどだったが、ひたむきに努力を重ねた結果、2021/22シーズンにラ・リーガで2桁ゴール・アシストを記録し覚醒。今季からはラウール・ゴンサレスやクリスティアーノ・ロナウドら偉大な先輩たちが身につけてきた伝統の7番を継承しており、名実ともにマドリーの新エースとなった。
それまでは4-3-3の左ウィングが主戦場だったが、今季は「ベリンガム・システム」とも呼ばれた4-3-1-2のCFとしての出場がメインに。当初は怪我の影響もあって苦労したが、本人曰く「映像をたくさん見て」研究し、徐々に慣れないポジションでも輝きを放つようになった。最終的にリーグ戦では昨季を上回る15得点、公式戦では20得点超えを果たしているため、成功のシーズンだったと言ってもいいだろう。爆発的なスピードを駆使した突破とゴール前での冷静さは、変わらずストロングだ。
前回のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝、リバプール戦ではフェデリコ・バルベルデの鋭いクロスにうまく合わせ決勝ゴールを奪取している。そして今回は、新たに伝統の背番号7を受け継いでファイナルのピッチへ。ラウールやC・ロナウドはその番号を背負いながらゴールを決め、ビッグイヤーをもたらしてきたが、若きブラジル代表アタッカーもそこに続くことができるだろうか。