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誰が出る? レアル・マドリード、CL決勝予想スタメン全選手紹介&フォーメーション。15度目の頂点へ【欧州CL決勝】

シリーズ:予想スタメン&フォーメーション text by 編集部 photo by Getty Images

CB

レアル・マドリードのDFアントニオ・リュディガー
【写真:Getty Images】


CB:アントニオ・リュディガー(背番号22)
生年月日:1993年3月3日
23/24欧州CL成績:11試合0得点2アシスト

 エデル・ミリトン、ダビド・アラバの両センターバックに長期離脱があった今季のレアル・マドリードにおいて、アントニオ・リュディガーの存在は不可欠だった。ラ・リーガでは33試合、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では11試合に出場とほぼフル稼働し、前者では優勝、後者では決勝進出に大きく貢献している。まさに絶体絶命だったCB陣の“救世主”とも言える働きぶりだ。

 今年で31歳とベテランの域にいるリュディガーだが、強靭なフィジカルを活かした対人守備の強さと、その巨体からは想像できない非凡なスピードに衰えは見られない。対峙する相手が強力になるほど力を発揮する頼もしい一面もあり、今季のCL準々決勝マンチェスター・シティ戦では、1戦目、2戦目ともにアーリング・ハーランドを完璧に封じ込め、批判の声を彼に向けさせた。こうした肉体的、精神的なタフさが、世界最高峰のDFであり続ける理由と言えるだろう。

 ウェンブリー・スタジアムで激突するドルトムントには、マルコ・ロイス、ユリアン・ブラント、ニクラス・フュルクルクなど、ドイツ代表で共闘する選手が数多く在籍している。彼らを熟知しているからこそ、リュディガーの守備対応にはこれまで以上に大きな期待がかかるだろう。マドリーでは初となるビッグイヤー獲得へ、最後のパワーを発揮する時だ。

レアル・マドリードのDFナチョ・フェルナンデス
【写真:Getty Images】

CB:ナチョ・フェルナンデス(背番号6)
生年月日:1990年1月18日
23/24欧州CL成績:11試合0得点0アシスト

 長期離脱中のダビド・アラバはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の舞台に立てず。エデル・ミリトンは長い離脱から復帰を果たしたが、パフォーマンスレベルがトップの状態にあるとは言い難く、来る大舞台に送り出すのはややリスクがある。シーズン中にセンターバックもこなしてきたMFオーレリアン・チュアメニの欠場も確定している中で、クラブは下部組織時代含め23年間在籍してきたナチョ・フェルナンデスの力を再び借りる必要がありそうだ。

 シーズン前時点での序列はCB4番手だったが、上記の通りアラバとミリトンにアクシデントがあったことで、今季は主力として数多くの試合に出場した。序盤戦は不安定な対応から、リーグ戦では2度も一発退場を命じられるなど衰えを指摘されることもあったが、後半戦には安定感を取り戻し、頼れる最終ラインの壁として、そしてキャプテンとしてクラブをラ・リーガ制覇に導いた。フィジカル、技術面で飛び抜けたものを備えているわけでは決してないが、必要な時に、与えられた仕事を確実にこなすことができる献身性と柔軟性が、常勝軍団の大きな支えになっていることを証明した1年と言える。

 先日、マドリーを長年支えてきたトニ・クロースが今シーズン限りで引退することを発表したが、以前から退団の噂が出ているナチョの去就については現時点でハッキリしていない。このCL決勝が、マドリーの選手として戦う最後の試合になる可能性もある。未来は本人のみぞ知るところだが、いずれにしてもビッグイヤー獲得という最高の形で今シーズンを締めくくりたい。

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