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Jリーグ 1か月前

アルビレックス新潟で「出続けるうれしさ」。長倉幹樹は“しれっと”現れて涼しい顔でゴールネットを揺らす【コラム】

シリーズ:コラム text by 野本桂子 photo by Getty Images

「何年かかってでもプロになる」アルバイト生活からJ1へ

アルビレックス新潟FW長倉幹樹
【写真:Getty Images】



 昨夏、新潟へ加入した長倉は、わずか1年半でアマチュアから国内トップリーグへ一気に駆け上がった選手として、注目を集めた。

 浦和ジュニアユース、浦和ユースを経て順天堂大へ。プロになることを目指し、J2やJ3のクラブに練習参加したが契約には至らず。卒業後の22年、関東1部リーグに所属する東京ユナイテッドFCへ加入した。

 平日はスポーツジムやサッカースクールでアルバイトをしながら、週末はサッカーの試合に臨む日々。「何年かかってでもプロになる」という揺るぎない思いを持ちながらリーグ前期9試合で8得点を挙げると、その年の8月、浦和ユース時代の恩師・大槻毅氏が監督を務めるJ2群馬からオファーが届き、念願のプロ入りを叶えた。

 その年は6試合に出場し2得点。23年は20試合に出場し5得点を挙げると、7月に今度はJ1新潟から完全移籍のオファーが届く。自身をプロにしてくれた群馬には恩義も感じていた。また当時の群馬がJ1昇格プレーオフを狙える順位につけていたこともあり、迷ったが、最終的にはJ1新潟を選んだ。23年は新潟で10試合に出場。最終節・セレッソ大阪戦でついにJ1初ゴールを決め、これが決勝点になった。

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