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海外サッカー 1か月前

「ここなら成長できる」町野修斗のドイツ1年目、「修行のような時間」を抜け出したターニングポイントとは【現地発コラム】

シリーズ:コラム text by 林遼平 photo by Getty Images

「修行のような時間が続いている」突然の出場時間激減…



「球際の部分であったりフィジカルの部分は、見て分かる通りでかい選手とゴツい選手しかいない。その成長のためにきましたし、日々、成長していかないといけないと思っています。あとゴールを奪うこと、ペナルティーエリア内に入っていくスピード感というのは、より求められている。最初は『(クロスに対して)もっと入っていけ』と何度も言われていた。そこは意識しています。駆け引きがないと点が取れない。そこの部分は工夫してやっていかないといけないです」

 4試合で2ゴール2アシスト。数字だけを見れば、十分なパフォーマンスを続けていたように思う。だが、「全然です」という言葉が出るくらい、本人の手応えとしては確信を持てていなかったのだろう。実際、ここから町野にとって苦しい時期がやってくる。第6節以降、一気に出場時間が減っていったのだ。

 開幕4試合すべてで70分以上の出場時間を得ていた町野だが、そこからはベンチスタートの試合も増えていった。チームの成績が一時落ちたことも影響しているだろうが、そういう状況下で効果的なプレーを披露することもなかなか叶わなかった。10月、11月には出場できない試合も増え、欧州に渡って初めて難しい時期を経験した。

「なんて言葉にしたらいいかわからないですけど、かなり難しさがあって…。常に修行のような時間が続いています。他(のチーム)でやっていないのでわからないですけど、日本とは文化も違いますし、一番はフットボールのところ、体のところに難しさがあります。ただ、本当にキールにはいい選手が多い。人としても、プレイヤーとしてもいい選手がかなり多いので、そういう面では助かっています」

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