4位:デクラン・ライス(イングランド代表)
生年月日:1999年1月14日
所属クラブ:アーセナル
移籍金:1億1660万ユーロ(約163億円)
今季リーグ戦成績:38試合7ゴール8アシスト
その実力は知っていたつもりだが、ここまで凄いとは…。このように感じた人も多いのではないだろうか。
デクラン・ライスは、今季のアーセナルの目玉補強だった。ウェストハムからの移籍には1億1660万ユーロ(約163億円)が動いたとされている。
クラブ史上最高額でガナーズの一員となったイングランド代表MFは、加入後すぐにチームに欠かせない存在としてその地位を確立する。シーズン序盤はアンカーとして起用された際の「ポジショニングの悪さ」が指摘されていたが、その悪癖がもたらすデメリットをはるかに上回るメリットを開幕直後からチームに与えた。
とにかく何でもできるのだ。ボールキャリー、セットプレーのキッカー、ミドルシュート、インターセプト、タックル…と様々な場面・役割でクオリティの高さを発揮し、その存在感は試合を重ねるごとに増していく。シーズン中盤からは課題だったポジショニングの悪さも目立たなくなり、インサイドハーフとして攻撃的に起用される試合も多くなった。
最大の功績は、「欠かせない存在」である彼が毎試合必ずピッチにいることだ。どれだけ素晴らしい選手であっても、怪我や累積欠場によってベンチ外になることは往々にしてあるが、ライスは怪我もしなければ警告がかさんで試合に出れないこともない。
ライスが欠けなかったことが、アーセナルが優勝争いを最終節まで続けられた要因でもあるだろう。移籍金1億1660万ユーロも納得の素晴らしい補強だった。