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1年目から大成功! 欧州、今季のベスト補強ランキング1〜10位。強烈なインパクトを残した男たち

シリーズ:ベスト補強ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

7位:ニコラス・フュルクルク(ドイツ代表)

ニコラス・フュルクルク
【写真:Getty Images】


生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:ドルトムント(ドイツ)
移籍金:1700万ユーロ(約23.8億円)
今季リーグ戦成績:31試合12ゴール8アシスト

 7位にランクインしたのはドルトムントのFWニコラス・フュルクルクだ。

 今やドイツを代表するストライカーとなったフュルクルクだが、プロサッカー選手としては「遅咲き」の部類に属している。アンダー世代のドイツ代表経験はあったものの、同選手が初めてA代表に選ばれたのは2022年のこと。じん帯断裂を始めとする数々の怪我に苦しみながらも、不屈の精神でここまで上り詰めた。

 それは市場価値にも表れており、フュルクルクの市場価値は2018年に自身最高額となる1500万ユーロ(約21億円)に到達。そこからわずか1年で800万ユーロ(約11.2億円)まで下落し、一時は150万ユーロ(約2.1億円)まで低迷した。現在は右肩上がりの推移を続け、2018年に記録した市場価値と並ぶ1500万ユーロまで持ち直している。

 市場価値を取り戻すことに成功したのは、昨夏に完全移籍で加入したドルトムントでの活躍が評価されているからだろう。

 31歳のドイツ代表FWの加入は、今季指折りのベスト補強だ。黄色のユニフォームに袖を通してから、最初のリーグ戦2試合こそ途中出場だったものの、それ以降は主力センターフォワードとしてリーグ戦27試合に先発出場。今季は(ブレーメン時代と合わせて)リーグ戦31試合で12ゴール8アシストをマークした。

 注目したいのは、大一番での決定力の高さだ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、準々決勝、準決勝とゴールを奪って全12試合で3ゴール3アシストを記録。チームメイトのゴールのお膳立ても忘れず、クラブをレアル・マドリードとの決勝戦まで導いている。

 ここぞの場面で結果を残すことができるのは、ベテランとして培われた経験と技術があるからだろう。CL決勝戦ではフュルクルクのパフォーマンスに注目だ。

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