1位:ジュード・べリンガム(イングランド代表)
生年月日:2003年6月29日
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
移籍金:1億3000万ユーロ(約182億円)
今季リーグ戦成績:28試合19ゴール6アシスト
今季も多くの選手が躍動し、多くのニュースターが誕生した。その中でもジュード・べリンガムの衝撃は群を抜いていると言わざるを得ない。
昨夏にレアル・マドリードへのステップアップを果たしたべリンガムは、もちろん前所属のドルトムント時代から素晴らしい選手だった。昨季はボランチを主戦場として、ブンデスリーガ31試合に出場。攻守にバランスの良い中盤として世界中の注目を集めていたタレントだ。
「白い巨人」で迎えた今季はその活躍が異次元のレベルにまで達している。
カルロ・アンチェロッティ監督は、[4-3-1-2]のトップ下(中盤のダイヤモンドの頂点)でベリンガムを起用する新たなシステムを考案し、それが見事に大当たり。今季はドイツ時代のようにライン間で受けるプレーは少なくなり、ボックス内へ飛び出すプレーが大幅に増えたことで、ゴール前で決定的な仕事をするようになった。
リーグ戦28試合で19ゴール6アシストを記録しており、これはリーグ3番目タイの得点数だ。マドリーの十分すぎる選手層に対処するために作られた[4-3-1-2]が、同選手の新たな才能を開花させるきっかけとなった。
レアル・マドリードのようなビッグクラブで、1年目からレギュラーの座を掴むことはサッカー界で最も難しいことの一つだ。これをいとも簡単に成し遂げ、凄まじいペースで得点を量産したべリンガムは、今季最大の成功を収めた補強で間違いない。
弱冠20歳の怪物は、古巣ドルトムントとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でどんな活躍を見せてくれるだろうか。
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