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どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮できないことが往々にしてある。今回は、今季の欧州サッカーにおいてそういった移籍の難しさを克服し、新天地で鮮烈な輝きを放った選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは5月30日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)
10位:ヴィクトル・ギェケレシュ(スウェーデン代表)
生年月日:1998年6月4日
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
移籍金:2100万ユーロ(約29.4億円)
今季リーグ戦成績:33試合29ゴール9アシスト
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ポルトガルで躍動するFWヴィクトル・ギェケレシュはゴールに飢えている。
現在25歳のギェケレシュは、昨夏にコヴェントリー(イングランド2部)からスポルティングCPへ完全移籍。スウェーデン、イングランド、ドイツを経て、今季からポルトガルリーグ初挑戦という形になった。その移籍金はクラブ歴代2位となる2100万ユーロ(約29.4億円)とされている。
大きな期待とプレッシャーがかかっていたが、同選手が記録的な移籍金に見合うパフォーマンスを発揮するまでに時間はかからなかった。リーグ開幕戦で挨拶代わりの2ゴールをマークすると、第5節からゴール量産体制へ。最終的にリーグ戦33試合で29ゴール、全コンペティション合わせて50試合で43ゴールを奪っている。スポルティングが3シーズンぶり20回目のリーグ優勝を達成するのに、ギェケレシュの存在が不可欠であったことは言うまでもないだろう。
ちなみに、彼の代名詞といえば両手で目元以外の顔全体を覆うゴールセレブレーションを挙げる人も多いと思うが、その意味は謎に包まれている。
「バットマン」説、そして「ハンニバル・レクター」説が有力視されてきたが、ギェケレシュ本人は「まだ誰も正しく当てていないよ」と昨年『fotbollskanalen』に語っている。続けて「みんなに(セレブレーションの意味を)聞かれるのがちょっと面白いんだ。いつかは教えるかもしれないけど、今日は無理だね」と話しており、サッカーファンの間で話題となっている状況を楽しんでいるようだ。