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シャビのクラブ愛により「実質無料」で監督交代を実現したバルセロナ…。受け取らなかった補償金が新監督の年俸に?

text by 編集部 photo by Getty Images

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バルセロナのシャビ監督
【写真:Getty Images】



シャビのクラブ愛で経済的に助かったバルセロナ

 ラ・リーガのバルセロナは現地時間29日にハンジ・フリック氏が新監督に就任することを発表した。シャビ元監督はクラブから支払われるべき補償金の大部分の受け取りを放棄しており、バルセロナは実質無料に近い形で新監督招聘に成功したようだ。スペインメディア『MRACA』が、同クラブの監督交代の背景について報じている。


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 今年の1月に今季限りでの退任を発表していたシャビ氏。しかし、ジョアン・ラポルタ会長が説得したことで一時は退任を撤回し、来季もチームを率いることが決まっていた。しかし、クラブの財政的な問題を指摘した発言が問題となり、結局は今季限りでの解任となった。

 シャビ氏は来季の続投が決まっていた際に、「来季バルセロナで監督を続けていなかった場合、1ユーロだって受け取る考えはない。会長はそのことを知っていた。私の契約金は、次の監督のために使ってもらうつもりだった」と、発言していた。そして、同氏のクラブ愛は再び解任されることが決まっても変わらなかったようだ。

 同メディアは、「先日から繰り返していたように、シャビ氏は(解任の)補償金として1500万ユーロ(約21億円)を受け取るはずだったが、その内の400万ユーロ(約5億6000万円)しか受け取る気がないようだ」と、報じている。

 400万ユーロの内、実際受け取る額は所得税差し引いて250万ユーロ(約3億7000万円)であり、これは前所属クラブのアル・サッドを退団した際にシャビ氏自身が代わりに支払った違約金と同額だ。

 シャビ氏のクラブ愛によって、バルセロナは補償金として支払うはずだった1100万ユーロ(約15億円)が浮いたことになる。同メディアは、「彼が許してくれたお金は新監督とコーチングスタッフに使われることになるだろう」と指摘し、「経済状況からみるとシャビ氏の解任が追加費用を伴わなかったという事実はクラブにとって素晴らしいニュースになるだろう」と報じていた。

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【了】

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