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海外サッカー 1か月前

「自分がやらないと…」“アジア杯”の後、板倉滉は変わった。苦しいシーズンで生まれた意識の変化【現地発コラム】

シリーズ:コラム text by 林遼平 photo by Getty Images

アジアカップで味わった悔しさ「変わるしかない。もっと強く、上手くなりたい」



 負傷から戻ったタイミングではアジアカップが待っていた。だが、何とか間に合わせたアジアカップは、今度は体調面の問題等もありフルコンディションで戦うことができず。チームが停滞する中で特別な存在感を発揮できないと、敗退が決まることになったイラン代表戦では、自身のミスやPK献上もあって悔しさが残る形で大会を去ることに。板倉にとって忘れたくても忘れられない大会となった。

 アジアカップの敗退後、板倉の口から出た言葉には“さらに上を目指さないといけない”という思いが伝わってきた。

「(イラン戦が)自分のすべてです。あれが板倉滉なんです。もちろんもっとできたとか、もっとできると言えるかもしれないけど、結果、ああいう大会の大事な試合でああいったプレーをするということは、もうそれが今の自分の実力だと思う。だから、もう変わるしかない。もっと強く、上手くなりたいなと思わせてくれた大会でした」

 アジアカップからクラブに戻ってきて以降は、よりフィジカル的なところを含めて対人守備の強化に取り組む板倉の姿があった。トレーニングから普段以上に積極的にぶつかりに行き、フィジカルに優れた相手とハードな球際バトルを繰り返す。そうすることで”個”の守備に磨きをかけようとする姿勢が見て取れた。

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