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マンチェスター・ユナイテッド、辛うじてヨーロッパリーグ出場権を獲得したが…

　FA杯決勝、マンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッドの試合が現地時間24日に行われ、マンUが2-1で勝利して優勝を決めた。そして、来季のUEFAヨーロッパリーグ（欧州EL）出場権を獲得したが、その権利を逃す可能性があると、英紙『テレグラフ』が報じている。

　マンUはプレミアリーグで18勝6分14敗の成績を残し、8位でリーグ戦を終えていた。そのため、来季のEL出場権を獲得できるチャンスは、FA杯で優勝することに絞られた。相手は今季のプレミアリーグ制覇を成し遂げた強敵のマンCだったが、アレハンドロ・ガルナチョとコビー・メイヌーのゴールにより、2-1で勝利したマンUが優勝を飾っている。この結果、マンUは来季のEL出場権を獲得した。

　しかし、ここで問題が発生している。英化学大手イオニスの会長を務め、2023年12月からマンUの共同オーナーに就任したジム・ラトクリフ氏は、OGCニースのオーナーでもある。UEFAの複数クラブ所有（MCO）規則では、いかなる組織や個人も、同じ大会で複数のクラブの運営に決定的な影響力を持つことを禁じている。それを踏まえ、同紙は「解決策が見つからない場合、リーグ・アンの5位ニースよりも低い順位で終了したマンUは、ヨーロッパ・カンファレンス・リーグへの降格を余儀なくされることになる」と報じた。ただし、この件に関してラトクリフ氏と欧州サッカー連盟（UEFA）は交渉中であり、最悪のシナリオは回避されるとラトクリフ氏が確信している。最終的な判断は、独立委員会が7月中旬までに決定を下す予定のようだ。