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Jリーグ 6か月前

妥協点はあるか? アルビレックス新潟に存在する脆さ。ボール保持が孕むジレンマをどう解決するか【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by らいかーると photo by Getty Images

結果に関わるアルビレックス新潟のジレンマ

アルビレックス新潟のトーマス・デン
【写真:Getty Images】



 ただし、ボール保持を優先すると、仕掛けるプレーがどうしても減ってしまうため、相手ボールになっても別に構いませんというメンタルと実績が必要になる。実際に、試合を重ねるにつれて、サイドハーフはボールを奪うよりも守るを優先するようになっているが、このあたりのジレンマをどのように解決するか、そもそもそんなジレンマは存在しないものとして振る舞うかで、アルビレックス新潟の結果は変わってくるのではないだろうか。

 ボールを保持するサッカーの評価は実に難しい。試合を通じて言えば、決定機、決定機に繋がりそうな数でカウントすればいいだろう。一方でボールを保持することで相手の攻撃機会を削ることを優先することも当然にあるだろうし、その姿勢が消極的に映ることも事実だろう。その姿勢が別に間違っていないと周りが評価することは大切なのではないだろうか。その他ではボール循環が相手のブロックの外だけでなく、外がだめなら中、中がだめなら外と相手と会話できているかが鍵となってくるのではないだろうか。

 右サイドハーフ大募集。どうせなら宮本英治や奥村仁を右サイドで起用して、大外担当から内側に移動してもらうほうがハマるかもしれないくらいに右サイドの人選に困っている印象だ。ルヴァンカップでも石山青空、稲村隼翔が出番を得ているように、ボールプレーヤーを集めていることはアルビレックス新潟のスタイルゆえだろう。このスタイルから離れすぎない程度にプレッシングを整備しながら、ゴールに迫り続けることができる道になることを切に願っている。

(文:らいかーると)

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【了】

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