理想とする攻撃サッカーにはまだ遠い。ただ…
「負けないチームは、こういうチームだとやっていて感じました。自分たちのペースでやれていた時はやれていたと思いますが、力を使うところで力を使われて点を決められて、ああいう時間でもどんどん攻撃にくるというのは強いチームだと感じました」
次節は3位・ヴィッセル神戸をホームで迎え撃つ中で、戻ってきた怪我人もいれば、離脱者もいる。中島翔哉や大久保智明、松尾佑介らウイングを主戦場とする選手が負傷し、交代策でギアを上げられない苦しい台所事情もある。「怪我人が戻ればフレッシュなオプションがベンチに戻り、試合の中で使えるようになる。連戦が続いていて、選手たちに疲労が蓄積している部分もあると思う。フレッシュさを取り戻せば質が向上する部分もあるだろう。今度は土曜日の神戸戦に向け、最高の準備をしていきたい」と前を向く。
上位争いに食い込むためには、まだまだやらなければいけないことがある。安居は「自分たちは勝たないといけない。それに向けて全力でやっていきたい」と言う。
理想とする攻撃サッカーにはまだ遠い。ただ、この敗戦を糧とし指揮官が求める姿勢を貫き、反撃の狼煙をあげたい。浦和の巻き返しに注目したいところだ。
(取材・文:石田達也)
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