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まだ出来たはず…。ビッグクラブで主力のまま引退したスター選手6人。今夏で引退するトニ・クロースの前例は?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

GK:エトヴィン・ファン・デル・サール(元オランダ代表)

マンチェスター・ユナイテッドGKエドウィン・ファン・デルサール
【写真:Getty Images】


生年月日:1970年10月29日
引退年:2011年夏(40歳)
引退時の所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
現役最終年リーグ戦成績:33試合32失点

 アヤックスやユベントス、フラムを渡り歩いたエトヴィン・ファン・デル・サールは2005年夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入した。すでに34歳とベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっていたが、衰えるどころか年々凄みを増してビッグプレーを連発した。

 2007/08シーズンにはPK戦にもつれたチェルシーとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、ニコラ・アネルカのPKを止めてビッグイヤー獲得の原動力に。続く2008/09シーズンにはプレミアリーグの無失点記録を1311分に更新するなど、30代後半ながら世界最高峰のGKとしてマンチェスター・ユナイテッドのゴール前に君臨した。

 そして39歳で開幕を迎えた2010/11シーズン途中に現役引退を発表する。このシーズンもファン・デル・サールは不動のスタメンだったが、家族との時間を大切にするためにユニフォームを脱ぐことを決断したそうだ。チームメイトはレジェンドに花を持たせようと奮闘し、3シーズンぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝に進出した。

 引退試合が自身3度目のCLファイナルとなり、有終の美を飾りたかったところだが、結果はバルセロナに1-3で敗北。結果は振るわなかったが、世界屈指のGKという評価を変えないままユニフォームを脱いだ。

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【了】

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