「J1で戦う、J1でタイトル争いをする準備」
「相手が100パーセントで来るのであれば、エスパルスは120パーセントで戦わなければいけない。ホームで負けることは許されないし、昇格、優勝するうえで連敗なんてありえない」
昨シーズンの最終節、水戸はケーズデンキスタジアムで清水を1-1の引き分けに持ち込み、J1昇格を阻んだ。しかし、北川は選手たちが11月に起こったことを気にしていないと主張する。
「間違いなく難しい試合になるし、去年のことをネガティブに捉える人もいるかもしれないですが、今年のチームは去年と違うし、自信を持って戦えると思っている」
「一戦一戦、戦っていくだけだと思うし、その先に優勝や昇格がつながっている。あまり先を見すぎることなく自分たちがやるべきことをしっかりやる。自分たちから崩れないことが大事だと思う」
そして、北川はさらに大きな目標にも目を向けている。清水には、昨年のJ2王者・町田と同じように、J1での覇権争いを望んでいる。
「J1で戦う準備をしなければいけないので、今日のような敗戦は悔しいけど、自分たちが成長できるチャンスだと思うし、J1で戦う、J1でタイトル争いをする準備にできればと思うし、そのためにまた今週の戦い、モチベーションが大事になってくる」
歴史、ファンの数、選手の質、その他あらゆる指標を考慮しても、清水がトップリーグでプレーすべきクラブであることは間違いない。しかし、最終的に重要なのはピッチ上での結果だけであり、今週末、チームは自らを奮い立たせ、再び強豪と戦うために必要なものを持っていることを示さなければならない。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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