「負けて収穫というのはない」敗れた清水エスパルスが見据える先は…
「一番大事なのは、ここからパワーをどう使うか。一週間、最高の準備をしてホームで水戸に勝つことができるか非常に大事なゲームになる。連勝は止まるときはこんなもんですから、次へ向けてどれだけエネルギーを使えるか」と秋葉監督は語った。
「いつまでも下を向いていないで、立ち上がってどれだけファイティングポーズをとれるか。我々の優位は変わりないので、そのアドバンテージを有効に使いながらホームで勝ち点3を取りたい」
乾も監督と同じ台本を読んでいたかのようにこう話す。
「準備はいつも通りですよ」と、後半交代で負傷離脱後6試合ぶりの出場を果たした35歳は語った。
「7連勝していたのは事実なので、自信を失ってはいけない。もちろん今日は負けたけど、そこまで下を向かずにやっていきたい。基本的に負けて得るものはなかなかないので、次は勝てるように、勝って修正していくのが一番なので、負けて収穫というのはないですね」
もちろん、誰にとっても負けることを願ってはいない。一方で、時折訪れる後退を最小限に抑えることは、長期的にはプラスの影響をもたらす。誰もがボールから目を離さず、自己満足に陥らないようになる。
過去4シーズンのJ2優勝チームで連敗を喫したのは、清水のライバルであるジュビロ磐田(2021年)だけで、それもFC琉球戦と町田戦の開幕2連敗。磐田はその後、3回しか負けていない。
清水は昨年4月に秋葉監督が就任して以来、1度しか連敗を喫していない。J1復帰を待ち望むチームの名に恥じない戦いをするためには、日曜日の水戸ホーリーホックとのホームゲームでは確実に勝利を収める必要がある。「パワーを使わなければいけない」と27歳のキャプテンは言う。